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6月26日(日) 佐々井秀嶺上人青龍寺講演

インド仏教1億人の指導者佐々井秀嶺上人青龍寺講演
佐々井秀嶺上人青龍寺講演

この度インドにおいて約50年にもわたり、インド仏教徒の指導者として活躍されている佐々井秀嶺上人を青龍寺へお招きし、講演会を開催いたします。
遙かインドの見知らぬ町で仏教徒とともに歩んでこられた波瀾万丈な道。
自らの人生をインド仏教徒に捧げた生き様。
そこから発せられる肉声を是非お聞き下さい。

日時/6月26日(日)13時

会場/昭和大仏 青龍寺 金堂

入場料/無料 ※200名限定 ご希望の方は下記へご連絡の上、整理券をお求め下さい

整理券申込先/昭和大仏 青龍寺 TEL 017-726-2312

講演プログラム/

第一部 フォトジャーナリスト山本宗補氏によるスライドトーク
「在インド50年、佐々井秀嶺上人の活動と生き様とは」

第二部 佐々井秀嶺上人講演
「不撓不屈の菩薩行とインド仏教の現状」

 

佐々井秀嶺上人青龍寺講演2その人生、破天、不可思議、前代未聞!
佐々井秀嶺上人ってどんな人?

龍樹菩薩の啓示を受ける
岡山県生まれ。高尾山薬王院にて山本秀順師について得度。ビハール州の多宝山で冥想していたところ、忽然と姿を現した眼光鋭い白髪の老人に告げられた。
我は龍樹なり
汝速やかに南天竜宮城へ行け
南天竜宮城は我が法城なり
我が法城は汝が法城
汝が法城は我が法城
汝速やかに南天竜宮城へ行け
南天鉄塔亦そこにあらんか
龍は「ナーガ」。宮城は「プール」。インド大陸の真ん中にナグプールという町があることを知り、佐々井師は南天竜宮城すなわちナグプールへ行く決意をした。

アンベードカル博士の仏教復興運動の継承者
R・B・アンベードカル博士(1891~1956)はインドの政治家・不可触民解放の指導者で、マハトマ・ガンディーと並び称される20世紀の巨人である。「人間ではない」「触れることも見ることも汚らわしい」として蔑まされるカースト制の最底辺、不可触民に生まれ、苛酷な差別を受けながらも、研讃をつみ、政治、法律、思想、哲学など各分野でインドを代表する人物となる。この間常に不可触民の解放に尽力しインド初代法務大臣に就任して現インド憲法を起草、不可触民制の撤廃を宣言した。不可触民制の撤廃を認めないマハトマ・ガンディーとも激しい論争を繰り広げたが、ヒンドゥー教に属する限り差別は無くならないと覚り、最晩年の1956年、ナグプールにおいて約50万人の不可触民と共に仏教に改宗してインド仏教復興を宣言した。
しかし、改宗式の2ヶ月後にアンベードカル博士は病没してしまう。残された産声を上げたばかりの仏教徒達は指導者を亡くし徐々に勢いを失っていった。
堅い決意を心に秘めてナグプールへ辿り着いた佐々井師が出会ったのは、博士とともに仏教へ改宗した多くの仏教徒達だった。ナグプールはアンベードカル博士が仏教復興運動の拠点として大改宗式の地に選んだ場所だったのだ。大改宗式からすでに12年ほどが経過していた。
劣悪な生活環境、ヒンドゥー教徒からの差別・・・インド仏教徒がおかれている過酷な状況を見て、佐々井師は持ち前の義侠心を発揮する。祈りより実践。人々の求めに応じて井戸を掘り、大工仕事も厭わなかった。差別を受ける者がいれば、先頭に立って抗議の声を上げ、人々に尊厳と平等の精神を説いた。寝食をともにし、人生すべてをインド仏教徒に捧げる佐々井師に対し、人々は絶大な信頼を寄せた。仏教徒達は貧困にあえぎながらも僅かずつ浄財を佐々井師に預け、地域ごとに小さなお寺を建てていった。

インド国籍取得
仏教復興運動の先頭に立ち、カースト制の非道を告発する佐々井師を「危険人物」と感じたヒンドゥー教徒の支配層が、不法滞在者として佐々井師を逮捕した。
地元各紙は1面トップで佐々井師の逮捕を非難した。「不当逮捕反対」のデモには10万人もの市民が集まり佐々井師への国籍授与を求める「全市民佐々井秀嶺擁護委員会」が結束され、彼を応援する民衆は仏教徒のみならずヒンドゥー教徒やイスラム教徒を始めとしたすべての教徒に波及。宗教宗派の域を超え1ヶ月足らずで60万人の署名が集められた。膨大な署名の束はラジーヴ・ガンディー第9代首相に届き、当時としては異例の取得許可が出された。そして首相から新たな名が贈られた。「アーリア・ナーガルジュナ(聖龍樹)」。佐々井師が信奉する大乗仏教の祖であり、空の思想を説いた龍樹菩薩の名であった。

ブッダガヤ大菩提寺奪還闘争
仏教誕生の地インドでは、4~5世紀には衰退が始まり、1203年ベンガル地方のビクラマシーラ寺がイスラム教徒の軍勢によって破壊され僧尼が虐殺されるという凄惨な事件により、インドから消滅したといわれている。以降、残された仏教寺院の大部分はヒンドゥー教徒から管理されてきた。釈尊はビシュヌ神の9番目の化身でヒンドゥー教を守るために敢えて偽の教えを流布した者とされ、釈尊成道の聖地ブッダガヤに建つ大菩提寺では、今もヒンドゥー教の儀礼が行われ、不殺生戒を説く仏教の重要な聖地で、供犠としてヤギなどの動物の血が捧げられている。世界中から巡礼に訪れる仏教徒達が納める献金は、管理権を握るヒンドゥー教徒の財源となっている。
この状況を知った佐々井師は、仏教寺院を仏教徒の手に取り戻すべく、十数回に及ぶ「大菩提寺奪還闘争」を敢行し数万人の仏教徒がデモ行進し、署名を集めて政治家に嘆願書を提出し、大菩提寺で抗議の断食をするなど、あくまで平和的な方法ではあるが、文字通り命をかけた闘争を展開している。現在は大菩提寺管理委員会の一人として佐々井師も名を連ねているが、実権はあくまでもヒンドゥー教徒が握ったままとなっている。

世界遺産級の遺跡を発掘
仏教復興運動に邁進する一方で、南天竜宮城すなわちナグプールにあると龍樹菩薩が啓示した南天鉄塔を探すため、インドの歴史や龍樹菩薩について独自に研究を進めた。仏教遺跡があると思われる場所を推定し、土地を購入して調査を開始したところ、チャッティスガル州シルプールで大規模な仏教遺跡が発見された。いくつもの僧院や仏陀像が発掘され、調査予測によれば全体像は、世界最古・最大の大学とされるナーランダ大学の四倍の規模とされている。しかしこの古代都市シルプール遺跡からは龍樹菩薩に関わる出土品は無く、以降の発掘調査を州政府に委ねている。
佐々井師が発見した遺跡は一つだけではない。ナグプール近郊のマンセル遺跡もまた佐々井師が独自に発掘調査を進めている。龍樹連峰や龍樹湖という古来からの呼称を持つ山や湖の近辺から世界遺産級の壮大な僧院と仏塔からなる複合的構造物が発掘されている。また小高い丘の上からは蓮葉形を模した煉瓦造りの壁面を持つ仏塔のような構造物も発掘されている。果たして南天鉄塔の発見なるか?

開山時間

  • 4月~10月: 午前8時から午後5時30分
  • 11月~3月: 午前9時から午後4時30分
  • 年中無休 無料駐車場(300台収容)

参拝料

  • 大人(大学生以上): 400円
  • 小人(小学生以上): 200円
  • 大人団体割引15名以上: 大人350円、小人150円

東北三十六不動尊霊場会第十八番札所
全仏山 青龍寺

〒030-0935 青森市大字桑原字山崎45
TEL 017-726-2312 Fax 017-726-2124

津軽弘法大師霊場会第十六番札所
高野山青森別院

〒030-0935 青森市大字桑原字山崎45-2
TEL 017-726-1300

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